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美味しい理由(わけ)「高知県産生姜」

2012.7.13

Café & Meal MUJI で人気のドリンク「まるごとジンジャーエール」は、生姜ピュレと本和香糖を使い、お店でシロップを作っています。最近では色々なカフェやレストランで「自家製ジンジャーエール」がメニューにあり、それぞれスパイスを使っているものや辛みの強いものや甘みの強いものとお店ごとの特徴が出ています。私たちCafé & Meal MUJI のジンジャーエールは少し甘め、後から少し生姜のピリッとした辛みが味わえます。

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これまで使っていた生姜も国産でしたが、この夏からは産地と品種を指定しています。
見つけたのは、高知県産の「黄金(こがね)生姜」。よくスーパーで見かける根生姜は「大生姜」と云われるるものですが、この黄金生姜は「中生姜」で、大生姜と比べると少し小振りです。中生姜は大生姜より辛味成分が強い品種だとか。また、この黄金生姜はすりおろしたときの鮮やかな黄色が特徴です。

生姜ができるまで

生姜は体を温めたり、免疫力を高めたりするほかにも、解熱作用や解毒作用、抗菌作用があるためどんな土壌でも育ちそうな、強い植物のように思いますが、実はとてもデリケート。人の体内では殺菌力がありますが、自己防衛力がありません。意外なことに、きれいな水を使わないとすぐ病気になってしまうそうです。そのため、この黄金生姜を作っている坂田信夫商店では、畑の横に必ず井戸を掘りきれいな地下水を使って水やりをしています。

植え付け(4月)

植え付けでは、芽がちゃんと上に伸びるように向きも考えて等間隔に並べていきます
植え付け後、土で覆ったらその上から不織布を張ります

種生姜の植え付けを終えたら不織布を張っていきます。これは、畑の温度を安定させるためと保湿のため、そして芽を揃えて出すためだそうです。私達が4月に行って見たのは、この植え付けから不織布を張るところまで。芽が出始めると不織布は外され、今度は根元の生姜部分も大きくなってきて土から露出してしまうため、土をかぶせたり、藁(わら)をかぶせたりしていきます。そのため、大きくなればなるほど、畝が高くなっていきます。

台風シーズン(7~9月)

台風が多く、海に近い高知県では強風と潮風からも生姜を守らなければなりません。強風は大きくなった生姜の茎を根元から折ってしまうので、上からネットをかぶせていきます。また、潮風で生姜の生育が妨げられたり病気になったりするので、毎日の見回りが欠かせません。病気の生姜があればすぐに取り除かないと、畝に沿ってあっという間に病気が広がります。

ネットがかかっているのがうっすら見えます

収穫(10月末)

最初に芽が出てきたときは1本だけだった茎が、どんどん増えて畑一面が葉だらけになります。台風シーズンが過ぎたらネットを取り、収穫の準備に取り掛かります。昨年沖縄で見た同じショウガ科のウコンは、葉が枯れることで根茎部分に栄養がいき地下茎(ウコン)が大きくなるということでしたが、生姜の場合は枯れる前、鮮やかな緑が淡い緑になれば収穫の目安。
また、生姜は熱帯性の植物で寒さに弱いため、畑に霜が降りるまでに収穫をしなければなりません。一年に一回しか収穫ができないので、収穫前も気が抜けないのだそう。

収穫直後の生姜の根元はピンク色                   生姜の収穫時の大きさは総量5kgぐらい

生姜を味わおう

冒頭でもご紹介した「まるごとジンジャーエール」は、少し甘めに仕上げた自家製シロップを使っています。暑い夏はスカッと炭酸水で割ったジンジャーエールがおすすめです。冷房で少し体が冷えたなぁと感じたときは、シロップをお湯で割った「ホットジンジャー」もご用意しているので、ぜひお試しください。

まるごとジンジャーエール 400円(税込)

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