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コロンビア フェダール農園 

2016.5.26

 昨年の春よりCafé&Meal MUJI全店で切り替えたコーヒーは、グアテマラのサン・ミゲルを中心にタイのドイトゥンとコロンビアのフェダールをブレンドしたものです。昨年はタイへ、そして今年はちょうど収穫時期を迎えた中米コロンビアを訪ねました。

 コロンビアの首都ボゴタから小さなプロペラ機に乗って一時間半ほど、コロンビア南西部にある都市ポパヤンにフェダールはあります。フェダールは、主にポパヤンとその周辺に住んでいる知的障がいのある子どもや大人が勉強や陶芸、紙すき等の技術を学んでいる民間施設で、この施設を運営している財団の名前です。1985年に設立されたこの施設に、現在は約130人が通ってきているそうで、そのうち70%が就学年齢の子ども、30%が就業年齢に達した大人とのことでした。幹線道路から未舗装のガタガタの道に入り、牧草地のような畑のような合間を縫って車で走ること数分。初日にフェダールに着いたのは、ちょうど子どもたちの帰宅時間でした。3台の通学バスに分かれて乗った子どもたちは、どのバスが一番先に出るかを競いあって大騒ぎ。派手なバスの外観と相まって、とてもにぎやかです。

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 翌朝は通学バスでやってくる子どもたちを待ち受けました。バスが3台とも到着して全員が揃うと、音楽が鳴り始め、ダンスの時間が始まりました。最初に体を動かしてから、それぞれの教室や作業に移動するそうです。それにしても、さすがラテンの国。小さな子たちもダンスが上手!みんな楽しそうに踊っていました。

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 ダンスの時間が終わると教室や作業場へ向かいます。私たちはコーヒー収穫チームと一緒に畑へ。フェダールでは2008年よりコーヒー栽培を始めたばかりのため、コーヒー農園としてはまだ途上ですが、2012年よりコーヒーハンター川島さん(株式会社ミカフェート代表取締社長)が栽培や収穫の指導をされています。畑では、川島さんが収穫作業を確認しながら「Solo Rojo」(赤い実だけを摘む)と、お手本を見せて指導されていました。私たちも2回目の収穫とはいえ、花芽のところをとってしまわずに収穫するのは慣れるまでに時間がかかり、なかなかみんなに追いつけません。結局カップ3杯くらいしか収穫できませんでした。

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 収獲のあと、教室の様子も見せていただきました。フェダールの各教室にはドアがないので、授業の途中で出ていくのも自由、入ってくるのも自由です。また、小学生までの教室には菜園もあり、各クラスで世話をしています。先生も健常者である大人や研修生のほか、低年齢の子どもの面倒は卒業生が見ていることもあるそうです。どの部屋もカラフルで明るく楽しそうな雰囲気でした。

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 短い滞在時間の中、スペイン語がわからず意思の疎通が難しかったのが悔やまれますが、子どもたちは見ず知らずの私たちにも警戒することなく話しかけてくれたり、一緒に遊んだり写真を撮ったり。次回はもう少しゆっくり、じっくりみんなと一緒に過ごしたいと思いました。

 一部店舗ではシングルオリジンコーヒーとして、フェダール農園のコーヒーも味わっていただけます。ブレンドコーヒーとはまた違う、農園ごとの味をお楽しみください。(Café&Meal MUJI店舗は南青山、京都BAL、Café MUJI店舗はアトレヴィ巣鴨、二子玉川、イオン茨木、ピオレ明石、キャナルシティ博多でお召し上がりいただけます。)

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