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Café MUJIのボルシチ

2013.2.12

 暦の上では「立春」を迎えたとは云え、毎日寒い日が続いています。寒いときには温かい食事で体を温めるのが一番。この冬、新たにメニューに加わった「Café MUJIのボルシチ」は、野菜をたくさん食べられてさらに体も温まるよう、じっくり丁寧にお店で作っています。

スープベース

 「化学的に合成された美味しさを一切使わず、本物の素材で自然な美味しさのスープをつくろう」これが今回のスープを作るときに心掛けたこと。

 スープのベースはじっくり炒めた野菜と仔牛と鶏のダシ。肉類はまずオーブンで焼いてから鍋の中へ。煮込んでいるうちにトロトロに柔らかくなります。野菜は炒めたあと、ミキサーですりつぶして再びスープのベースの中へ戻します。こうして、まずスープのベースが出来上がります。

野菜

01.jpg

 形の残る野菜はビーツ、大根、じゃがいも、人参、玉葱、トマトの6種類。中でもビーツは、開発時に八百屋さんにお願いして契約農家の方に特別に作っていただきました。

このビーツ、カットして他の野菜と一緒にオーブンで焼く前に、皮付きのまま丸ごとオーブンで一時間ほど焼いています。ビーツは日本ではあまり馴染みがなく、見かけても瓶詰めなどの加工品がほとんど。オーブンで丸ごと焼いただけのビーツは、焼き芋にも似た甘く香ばしい香りで、食べると鼻から抜ける土の香りととうもろこしのような優しい甘さです。味だけでなく、ピンクの色素の強さも印象的です。

ビーツを丸ごとオーブンの中へ。一時間ほど焼いて、うまみを引き出します。
ピッピッ
火が通り始めたビーツからは色鮮やかな真っ赤な汁が流れ出てきました。
08.jpg焼き上がったビーツは、まるで焼き芋のよう。熱々のうちに皮をむきます。
09.jpgまな板も調理する手も、きれいなピンク色に。

 

 スープの味と素材の味、両方を最大限に引き出すために、先に焼いてからカットしたビーツと残り5種類の野菜は、まず岩塩とオリーブオイルで和えてからオーブンで焼いています。このときに野菜から出てくる水分も全て、スープベースの中へ移しきることを心がけています。こうしてスープベースにさらに野菜の旨味を追加します。

05.jpgビーツ以外の野菜も切っていきます。
06.jpgざくざく
07.jpgオーブンの天板に広げます。

 

11.jpgビーツを加えて、他の野菜と一緒に焼き上げたところ。
10.jpgビーツ以外の野菜も、鮮やかなビーツの色に染まりました。

 

煮込み

 スープを煮込むときには沸騰させずに優しく火を入れています。

12.jpg焼き上がった野菜を手早くスープベースの中へ。
13.jpg野菜から出た汁も残さず使います。
(鮮やかなルビー色です!)
14.jpgおいしくなーれ

 

煮崩れないよう、またビーツの素敵なピンクが変色しないよう、優しく丁寧に煮込んだら、心も体もホッとするスープのできあがり。温かいうちにお召し上がりください!

Café MUJIのボルシチ
肉と野菜を丁寧に時間をかけてうまみを出し、たっぷり野菜と無農薬のビーツで作ったスープ。
サラダ、パンまたはごはん付き 950円

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