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横浜野菜

2013.5.30

 2013年3月27日にオープンしたCafé&Meal MUJI横浜ベイクォーターでは、お店で使っている調味料や食材のほかに”濱の八百屋”さんが扱っていらっしゃる横浜市内の農家さんで採れた野菜の販売も行っています。カラフルな人参やミニトマト、キャベツやしいたけなどなど・・・。横浜は港のイメージが強いので、「横浜の野菜?」と思った方も多いかもしれません。実は横浜駅から車で10分くらいのところにも農家さんはたくさんいらっしゃいます。そのうちの何軒かの農家さんを訪ねました。

 以前訪ねた東京の”遠藤農園”さんのところもそうでしたが、横浜の農家さんたちの畑も同じで、住宅地の中にいきなり畑があらわれます。場所によっては畑からみなとみらいのランドマークタワーが見えるところも!決して広い畑ばかりではありませんが、各農家さんでは一年を通してたくさんの種類の野菜を作られています。

濱の農家さんたち

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 まず最初に畑を見せていただいたのは保土ヶ谷区仏向町の山本泰隆さん。泰隆さん(このあたりでは山本姓が多いので、下のお名前で呼んでいます)のところは大きなハウスで、主にカンパリトマトや王様トマト、色付きのミニトマトを作っていらっしゃいます。広い温室の中に入ると、モワッとトマトの香りがしました。
色とりどりのトマトやつややかで真っ赤なトマトを見ているだけで何だか嬉しくなります。お店で販売しているカラフルトマトは、黄色→赤→黒の順で甘いそうです。

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 山本隆さんは、泰隆さんのお隣の農家さんです。泰隆さんのところとはまた系統の違うトマトや、かぶ、大根等を作っていらっしゃいました。
栽培方法や種類は農家さんによって違い、どの方法が良いか、どの品種が良いかということより、その方法、品種が自分たちに合っているかどうかだそう。隆さんの畑のかぶは、大きくなったときのサイズに合わせ間隔をとって種をまきます。そうすると間引きをしなくても良く、大きさの揃ったかぶが出来ます。

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 次に保土ヶ谷区峰沢町の田澤さんのところへ伺いました。露地でキャベツや白菜、からし菜、人参、かぶ等を作っていらっしゃいます。
サラダからし菜は緑と紫の2種類、ロマネスコ、あやめ雪かぶ・・・ときれいな色や面白い形の野菜も多く、農家さんをご紹介してくださった”濱の八百屋”の三橋さんも「これもいいですね~」と畑の中をうろうろ。

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左から山本泰隆さん、山本隆さん、田澤さん

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 保土ヶ谷区岡沢町の藤巻学さんは、今回お邪魔した農家さんの中では最年少。横浜の農家さんはみなさん若い方ばかりで、楽しそうに野菜の話をされていたのがとても印象的でした。中華料理でよく使うタアサイのほか、水菜やブロッコリーを作っていらっしゃいます。幹線道路沿いの車のショールームの裏手の丘を上がったところに畑があり、海の方向へ目をやると、ランドマークタワーが見えました。

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 最後にお邪魔したのは峰沢町の藤巻亮一さん。畑には立派な葱がたくさん。近づくとふんわり葱の香りがします。
他にもキャベツやほうれん草、ブロッコリー、とうもろこし等を作っていらっしゃいます。私たちが行くと、お父様と一緒にされていた作業の手をとめて葱を引っこ抜き、私たちに持たせてくださいました。採れたての葱は甘くてシャキッと柔らかく、とても美味しかったです!

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左から藤巻学さん、藤巻亮一さん、”濱の八百屋”三橋さん

 農家さんへ伺ったのは、露地物がちょうど端境期だった頃。どこの農家さんも「見てもらえるものがなくて・・・」と恥ずかしそうにお話しされていましたが、新しい季節に向けての準備や日々の作業の合間に、たくさんのお話を聞かせていただきました。お邪魔したときには春に向けて準備をされていましたが、いまは夏に向けての準備中。作る野菜が変わると同時に、季節が移り変わっていくのを感じます。

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