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放牧再開

2014.7.2

 原発事故の影響で、放牧ができなくなっていた森林ノ牧場。幸いにも牛たちは近隣の佐久間牧場で預かってもらえましたが、本来いるはずの牛たちが森の中にいないという状態が長く続いていました。牛たちがいない3年間、少しずつ除染作業を進めながら、子牛や育成牛といったまだ搾乳をしない若い牛たちを放牧することから始め、各検査を終えてようやく今年の4月より放牧が再開されました。

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除染作業のため木々は伐採されてしまいましたが、以前はここが光あふれる森の中でした。

 訪れた日はあいにくの雨でしたが、牛たちはいつものように放牧地で草を食んでいました。近づいていく私たちの姿を見つけて遠くからゆっくりと歩いて寄ってきます。(ジャージー牛はとても人懐っこい!)牛たちが食べる様子を見ていると、好んで食べる草とそうでない草があり、柔らかい草を選んで食べるため、伸びて固くなってきた草ばかりが残っていました。特に春は柔らかい新芽が出てくるので、冬の間乾草を食べていた牛たちにとっては待ちに待った、という感じなのかもしれません。実は、春の新芽にはビタミンやカロテンがたくさん含まれています。この若草をたくさん食べるので、この時期の牛乳は少し黄味がかった色をしています。夏になると牛も暑くて水分をたくさんとるのでさらっと、秋から冬にかけては繊維質の多い草や乾草を食べるので脂肪分が高くなり白っぽい牛乳になります。Café&Meal MUJIで出しているソフトクリームは本和香糖を入れているので薄茶色ですが、それでも季節ごとに色が変化していることがわかります。

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(右)この時期の牛乳はこのようなクリーム色  (左)低温殺菌のノンホモ牛乳なので脂肪分が浮いて生クリームができます。

パフェ

 今年の夏は、この森林ノ牧場のソフトクリームを使って「マンゴーパフェ」がメニューに登場します。マンゴーの王様といわれるインド産の「アルフォンソマンゴー」とソフトクリームの組み合わせをお楽しみください!

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