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おいしい紅茶のいれかた

2015.12.25

 クリスマスを目前にした12月20日、MUJIキャナルシティ博多にあるOpen MUJIスペースにて「本当においしい紅茶のいれかた」と題したワークショップを開催しました。Café&Meal MUJI全店で提供している沖縄県産の紅茶をブレンドした「サンセットティー」を中心に、産地別の紅茶のテイスティングをしていただきお好みの紅茶を見つけていただくとともに、最後は無印良品のお菓子やCafé&Meal MUJIのチーズケーキと一緒に紅茶を楽しんでいただきました。

いれかたの基本

 紅茶をおいしくいれる基本は、分量をはかること。茶葉は1gに対して70㏄のお湯(93℃以上)が基本の分量です。(これはティーテイスターがテイスティングする際の分量で、どこの国も同じです。)お持ちのティーポットにお湯が400㏄入る場合は6g(端数は必ず繰り上げ)の茶葉が必要となります。紅茶は出汁と同じなので濃ければお湯で割ることができますが、薄いものを濃くすることはできません。また紅茶をいれたときの色と味(濃さ)は関係なく茶葉によって違うため、色で判断するのではなく、蒸らし時間はタイマーを使ってパッケージに記載の時間をはかります。またポットに茶葉を入れる前に、必ずポットをお湯で温めておくと茶葉に注いだお湯が冷めにくくなります。お湯を注ぐときは中の茶葉を回転させるために一点めがけて一気に入れます。このときに泡が出るのは良いお茶の証です。さらに蒸らしている間はかわいたタオルでポットをくるむようにしておくと保温されます。こうしていれた紅茶は、少し冷めてくるとより味がわかりやすくなります。ぬるくなって手がとまってしまう紅茶は、その紅茶が好きではない(好み)か紅茶そのものの味が良くない(品質)かのどちらか。基本のいれかたで好きな紅茶、おいしい紅茶を見つけてみてください。

 茶葉ではなくティーバッグを使うという方も多いですが、ティーバッグには四角の封筒型と三角のテトラパック型の2種類があります。それぞれにいれかたが違い、四角いティーバッグの場合はカップに先にティーバッグを入れ、お湯をティーバッグめがけて勢いよく注ぎます。反対にテトラパック型のティーバッグの場合は、同じように先にカップにティーバッグをいれてお湯を注ぐと風船のように浮いてしまうため、必ずカップにお湯を入れてからティーバッグを入れます。ティーバッグを取り出すときには、ティーバッグから落ちるしずくを絞らずに振って最後までカップの中へ。ほんの少しの違いですが、使うティーバッグによっていれかたを変えるだけで紅茶のおいしさも変わります。

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紅茶の役割

 紅茶には油脂と糖質をすっきり流す特長があるので、生クリームやバター、砂糖を使ったデザートをたくさん食べることができます。テイスティングではまずはお茶だけ、次に砂糖をいれて、最後に牛乳をいれてそれぞれの紅茶の味を確認しますが、このときにお砂糖と牛乳をいれて美味しくない紅茶は、デザートを食べさせません。デザートがおいしくてどんどん食べてしまうのは、紅茶の働きもあるのです。

 テイスティングでは三大銘茶といわれるウバ、キーマン、ダージリンの試飲もしましたが個性が強く、砂糖をいれても甘みを感じないのが印象的でした。こういった紅茶はデザートと一緒にではなく、紅茶本来の味を楽しむほうが向いています。

チャイを使ったアレンジ

 Café&Meal MUJIのチャイは琉球紅茶とセイロンティーをベースに、天然の生姜・秋ウコン・カルダモン・シナモン・クローブを加えています。会場ではこのチャイを使って手軽に作れるホットワインを作っていただきましたが、それ以外にも鍋料理にいれるといつもの水炊きもエスニック風になり、最後に入れるうどんもいつもと違う味になるというお話も。天然のスパイスを使っているからできるアレンジメニューです。ちなみに抽出したチャイとりんごジュース、赤ワインを同量で合わせ、沸騰させないように火にかけるとホットワインの完成です。甘さが足りない場合はお好みで砂糖を足してください。

 この日は紅茶を使ったアレンジだけでなく、無印良品の食器を使ってケーキスタンドに見立てるアレンジもしました。ボウルをひっくりかえして平皿をのせると簡単にケーキスタンドになるので、家でお茶を楽しむ際にぜひお試しください。

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