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TABLE FOR TWOの取り組み

2017.7.28

 Café&Meal MUJIの『選べるデリ3品』『選べるデリ4品』は、旬の野菜を豊富に使ったデリを中心としたプレートです。通常はそれぞれ850円、1000円のメニューですが、プラス20円で「ある寄付」をつけることができます。

TABLE FOR TWO

TABLE FOR TWO

 直訳すると「二人の食卓」という意味の“TABLE FOR TWO”は、先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが、時間と空間を越え食事を分かち合うというコンセプトで活動されている「特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International」(以下、TFT)のプログラムです。

 世界の人口約70億人のうち、約10億人が食料不足による飢餓や貧困に苦しむ一方、約20億人が飽食社会の中で肥満や生活習慣病に苦しみ、命が失われているという対照的な実態が存在します。この世界における食の不均衡を解消し、開発途上国と先進国の人々の健康を同時に改善することを目指す、日本発の社会事業として2007年に発足したのがこの“TABLE FOR TWO”。このプログラムの内容はシンプルで、先進国の参加者に肥満や生活習慣病予防のために食事のカロリーを抑えていただき、その抑えたカロリー分を開発途上国の子どもたちに給食として届けるという仕組みです。この給食一食分が「20円」なのです。

 20円で開発途上国での学校給食一食分。この一食の給食にはとても大きな意味があります。学校にも家にも満足に食べるものがないと、親は学校へ行くよりも家業の手伝いを優先させます。子どももおなかが減るので、勉強するより家業を手伝って少しでもお金を稼ぐことを選びます。一日一食は確実に温かいものが食べられる給食があることで、子どもたちは喜んで学校へ行くようになりました。給食は子どもたちの就学率や成績向上だけでなく、基礎体力がつくことで病気予防にもつながっています。何よりも知識を得ることで、子どもたちの人生やその国の発展へとつながる力を身につけることができるのです。

 どの国で支援するかということについては、TFTとして「深刻な貧困状況が生じていること(5歳未満の子どもの20%以上が基準体重未満)」「政情が安定していること」「給食事業の管理・報告体制が整備されていること」の3点を基準として、評価、決定されており、現在はウガンダ、ルワンダ、エチオピア、タンザニア、ケニア、ミャンマー、フィリピンの7か国で支援が行われています。

85000食

 Café&Meal MUJIでは、「食事」を通じた取り組みに共感し、2013年5月よりこのプログラムを導入しました。これまで多くの方にご参加していただき、現在まで約85,000食の給食を届けることができました。「寄付」というと少しかまえてしまうこともありますが、その中でも気負うことなく気軽に参加していただけるのが、TFTの取り組みの大きな特長です。

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