社会福祉法人きしろ社会事業会で受け継がれる「紫蘇仕事」

社会福祉法人きしろホームで受け継がれる「紫蘇仕事」はCafé&Meal MUJIおよびCafé MUJIで提供されるドリンク「赤しそジンジャーエール」の原料となる「葉山コーディアル 赤紫蘇シロップ」づくりに欠かせないもの。ドリンクとしてお客様のもとへ届くまでには、多くの人の手による作業が支えています。 

葉山で育った赤紫蘇がきしろホームへ 

毎年7月頃になると、葉山の畑で育てられた赤紫蘇が「きしろホーム」へ運ばれてきます。今年施設に届いた赤紫蘇は約20キロ。収穫された赤紫蘇は鮮度が落ちるのが早く、作業にかけられる時間はわずか2日間。限られた時間の中で、「きしろホーム」と向かいにある共生型デイサービス「うみテラス」利用者の皆さんが協力しながら作業を進めていきます。 

シロップづくりを支える繊細な手仕事 

紫蘇シロップに使用するのは葉の部分から抽出されるエキスのみ。そのため、まずは葉を茎から外していきます。さらに、1センチ以下の小さな葉は取り除き、大きな葉だけを選別しなければなりません。 

作業は自然と分担されます。ある人は茎から葉を外し、ある人は大きな葉と小さな葉を選り分ける。それぞれが役割を持ち、声を掛け合いながら作業を進めていきます。 

最初は黙々と手を動かしていた皆さんも、少し作業に慣れてくると、「いい香りだね」、「楽しいね」といった会話が聞こえてくるようになります。 

赤紫蘇の鮮やかな色と爽やかな香りに包まれながら、施設内は自然と和やかな雰囲気に包まれていきます。 

手仕事が生み出す喜びと社会とのつながり 

高齢者や障がい者にとって、日常とは違う特別な仕事に参加することは大きな楽しみのひとつです。毎年恒例となった紫蘇仕事は、生活にほど良い刺激とメリハリを与え、新たなモチベーションにつながっています。そのため、この時期を心待ちにしている利用者も少なくありません。 

効率だけを求めれば機械化できる工程かもしれませんが、一枚一枚の葉を選別する繊細な作業は人だからこそできる大切な仕事。Café&Meal MUJIおよびCafé MUJIで提供する「赤しそジンジャーエール」の一杯には、葉山で育った赤紫蘇の恵みだけでなく、「きしろホーム」と「うみテラス」の皆さんで丁寧な手仕事と想いが込められています。 

人と人をつなぎ、生きる喜びや働く楽しさを生み出す「葉山コーディアル 赤紫蘇シロップ」づくり。この取り組みが、地域との新たなつながりや社会貢献の輪を広げるきっかけとなることを願っています。